パワハラをめぐる現状
社会人としてすでに働いていらっしゃる方、もしくはこれから社会に出て働こうとする学生の方で、「パワー・ハラスメント」(以下「パワハラ」)という言葉を聞いたことが無い方はほとんどいらっしゃらないと思います。
数年前、初めて「パワハラ」という言葉がマスメディアに取り上げられた時には、主に使用者側から
『この程度の言動がパワハラ扱いされるのか』
『仕事は辛くて当たり前、こんなことまで役所に口出しされては現場は立ち行かくなる』
といった言葉が多く出されていたように記憶しています。しかし、「パワハラ」はその後も死語となることなく、世間に広く浸透していきました。今や、職場の問題を象徴する言葉として、「セクハラ」に比類するほどの浸透度合いと言って差し支えないと思います。 続きを読む