「輸送リーダー」に寄稿しました

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いすゞ自動車販売株式会社さまより隔月で発行されている運送業界誌、「輸送リーダー」。去る10月1日に発行されたvol.209にて、私が執筆した記事が掲載されました

輸送リーダー_その1

私が所属している人事・労務管理の実務家集団「一般社団法人 SRアップ21」は、輸送リーダー誌にて「トラブル・シューティングシリーズ 続・成功する人材活用」という連載記事を毎号掲載させていただいております。この連載記事はSRアップ21に所属する社会保険労務士が交替で執筆を担当しており、今回は私にその機会が回ってきたという次第です。

今回、輸送リーダー誌よりいただいたオーダーは「運送業界への女性進出」について執筆してほしいというものでした。今回のお話を頂戴するまで私もよく知らなかったのですが、最近では大型トラックの運転手として働く女性が増えてきているようです。国土交通省はこういった女性ドライバーに「トラガール」という愛称を付け、運送業界の人手不足解消を担う役割を期待しているのだとか。

とは言え、他の職種と比べても、男性が圧倒的多数を占めているのがトラック運転手という職業です。その労務管理が男性労働者を想定した仕組みになるのは必然と言え、女性ドライバーにとって働きにくさを感じさせる職場環境が課題の一つとなっています

現行の労働基準法、雇用保険法、健康保険法といった各種の法律は、働く女性が出産・育児と仕事とを両立しやすいように様々な制度や給付金を用意しています。これらの制度は業界や職種に関係なく利用する事が可能となっており、大型トラックを運転する女性ドライバーもその例外ではありません。

今回、私が担当した記事では、これらの制度の概要とそれを活かした人材活用について執筆させていただきました。具体的には、労働基準法の産前産後休業、健康保険法の出産育児一時金及び出産手当金、雇用保険法の育児休業給付金などをご紹介しています。

輸送リーダー_その2

前回のニュースで「安全スタッフ」誌への寄稿をお知らせしたときと同様、今回も加工した画像を掲載しております。もっとも、SRアップ21のwebサイトにはこの記事の全文が掲載されており、そちらをご覧いただければweb上でも閲覧が可能です。とは言え著作権侵害の問題が生じる可能性が皆無とは言い切れないので、念のために当事務所のサイトではこのような措置をとらせていただきました。ご了承ください。

輸送リーダー_その3

私の執筆した記事の他にも、輸送リーダー誌には興味深い記事が数多く掲載されています。私もSRアップ本部より送られてくる同誌を読ませていただいていますが、部外者にはなかなか知ることのできない業界事情等が取り上げられていて大変勉強になります

我々のような士業は、ともすれば原則論や法律論のみで物事を捉えがちです。運送業に限らないことですが、各業界にはそれぞれ独自の慣習やしきたり、価値観などが存在しており、それらを踏まえたアドバイスでなければ先方にはなかなか受け入れてもらえない事を痛感しております。

輸送リーダー誌をはじめとする各種業界誌を読み、その業界独自の事情にも一定程度通じること。味気ない法律論にのみ拘ること無く、お客様が抱える様々な事情に応じて柔軟な対応をとること。そういった配慮や心配りこそが、専門家としてより質の高いアドバイスを提供する上で必要なのだと考えます。

最後になりましたが、今回の執筆機会を与えて下さったいすゞ自動車販売株式会社さま、SRアップ21本部、その他関係各位には改めて御礼申し上げます。