民事裁判や労働審判ではなくあっせんで解決をはかるメリットは何ですか?

民事裁判や労働審判と違い、都道府県労働局や都道府県労働委員会のあっせん制度は全ての方が無料で利用できます。この点はあっせん制度を利用する大きなメリットといえるでしょう。

また民事裁判などと比べ、解決までに要する時間が大幅に短縮できるのもあっせん制度の魅力です。最近では民事裁判でも解決までに要する時間が短くなりつつありますが、それでも年単位の時間を要することがほとんどです。一方で、あっせん制度の場合は原則として審理は1回限りとなっていますので上手くいけば2~3か月程度で事件を解決することも可能です。

もっとも、無料かつ短期間で事件の解決を図るという制度の性質上、相手方(ほとんどの場合は会社)にあっせんへの参加義務が課されていないというデメリットも存在します。すなわち、いくら都道府県労働局などにあっせんを申し立てても、会社側がそれに乗ってこないために不成立のまま終了してしまうことも少なくないということです。

紛争解決の手段をあっせんにするか、それとも労働審判等にするのかは事案の性質に応じて判断することとなります。

2020年04月24日