有休問題…労働者と使用者、それぞれの事情

有休の悩みは途絶えること無く

人事労務管理に関する様々な問題の中で、使用者と労働者の双方ともに高い関心を寄せるのが「年次有給休暇」(以下「有休」とも表記)です。とりわけ労働者の方からは、「職場で有休を使わせてもらえない」といったご相談が絶え間なく寄せられている状態が続いています。

「有休を使わせてもらえない」という相談者からよくよく話をお聞きしてみると、実は法的な意味での「有休が使えない」とは全く異なる悩みを抱えているケースが少なくありません。今回の投稿では、その辺りの話を書き連ねていきたいと思います。 続きを読む

事例で解説!マイナンバー取得・保管セット活用法

マイナンバー制度の本格運用開始

新しい年も明け、いよいよマイナンバー制度の本格運用がスタートしました。現時点では雇用保険・労災保険・税金に関する手続きに範囲が限られているものの、人を雇う側としては、役所に提出する書類に記載するべく従業員のマイナンバー取得・保管等の対応が迫られています。

マイナンバー制度の運用開始にあたり、各企業から様々なマイナンバー取得・保管サービスが提供されていることは以前にも当ブログで取り上げました。それら多種多様なサービスの中でも、従業員十人未満の小規模事業所にとって特に便利な対応手段となり得るのが、株式会社 日本法令さまより販売されている「マイナンバー取得・保管セット」です。

このマイナンバー取得・保管セットの概要については、以前のエントリーでご紹介いたしました。そこで今回は、以前宣言していた通り、実際の用紙を用いて同セットの具体的な使用方法をご紹介していきたいと思います。 続きを読む

小規模事業所の選択肢「マイナンバー取得・保管セット」

マイナンバー運用開始日迫る!各社の対応は

来年1月1日まで1ヶ月を切り、マイナンバー制度の運用開始がいよいよ間近に迫ってきました。「通知カードの配達が行きとどいていない」「転居先不明などの理由で、想定を超える量の通知カードが配達不能になった」「ほとんどの企業でマイナンバー制度への備えができていない」など、マスメディアの報道ではネガティブな情報が伝えられてはおりますが、ともあれ運用が始まる以上、各企業には同制度への対応が求められていることに変わりありません。

あらゆる分野でのIT化が進む昨今、マイナンバー管理においても多種多様なクラウドサービスが開発されているようです。私はITの専門家ではないので詳しい内容は分かりかねますが、各サービスの概要を拝見するに「マイナンバーの取得・利用・保管等の各プロセスが効率的に行える」「データを専用サーバーに保管することで、自社で特定個人情報を保管するリスクを避けられる」「保管期限経過に伴う廃棄が確実に行える」などといったメリットが有るようです。 続きを読む

マイナンバー通知カードが到着しました

現時点で通知カードの配達が完了したのは、全世帯の1割程度」「年内に全世帯への配達が完了するのは絶望的」など、ここのところネガティブな話題が目立つマイナンバー制度。少し前の報道によれば、そもそも配達そのものがまだ始まっていない地方公共団体すら有るようです。

私もかつて在籍していたのでよく分かるのですが、この時期は年賀はがきの販売やお歳暮ゆうパックのセールスなどで郵便局が特に忙しくなる時期です。普段の忙しさに加えて更に区域内の全世帯に宛てた簡易書留を配達しなければならないのですから、局員たちがどれだけ大変な状況なのか想像に難くありません。 続きを読む

通知カードの受け取りを拒否しても刑罰の対象にはならない!?

通知カード受領拒否への関心の高さ

ブログやwebサイトを開設している皆さんの多くがそうであるように、私もgoogleアナリティクスを導入して当サイトの大まかなアクセス解析をしています。もっとも、私の文系脳では表示されるデータの全てが理解できているわけではありませんが…。

それはさておき、アクセス解析をして驚かされるのが「マイナンバー 拒否」「マイナンバー 受け取り拒否」といった検索ワードで当ブログを訪れる方が大変多いという事実です。これまでブログで公開してきた記事の中に「通知カードの受領拒否でマイナンバーは破綻する!?」というのが有るのですが、どうやらこの記事がgoogle検索結果の上位に表示されている様子。 続きを読む

個人情報一元管理への不安…マイナンバーによる行政事務の変化とは

個人情報一元管理への不安

各個人へのマイナンバー通知が、いよいよ近付いてきました。それに伴う事象なのでしょうか、私が仕事でお会いする方々との会話の中でもマイナンバーが話題になることが増えてきたように 感じます。

マイナンバーが話題に上がる度、皆さまが異口同音に口にされるのが「国による個人情報の一元管理」に対する不安や懸念です。マイナンバーが導入されることにより、ご自身の住所や氏名、生年月日は勿論のこと、税金の納付状況や社会保険の加入状況まで全て国によって一元的に把握されてしまうのではないか。このように心配されている方が多くいらっしゃるのが現状ではないでしょうか。 続きを読む

労働者派遣法改正案…イラスト付きで、より分かりやすく

改正労働者派遣法、三度目の正直なるか!?

去る9月8日、参議院の厚生労働委員会で労働者派遣法(以下、単に「派遣法」)の改正案が可決されました。既に衆議院で可決済みの改正案ですが、参議院で一部修正されたため、衆議院で再度審議する必要が有ります。予定では本日開催される衆議院の本会議にて可決されることになっていますが、この投稿を執筆している時点では可決されたとの報道は入っていません。

二度の廃案を乗り越え、遂に可決される見通しの派遣法改正案。その概要については、以前にも当ブログで取り上げました。しかし前回の記事では文章のみでご説明したため、せっかくお読みいただいた方にもその内容が今一つ伝わりにくかったのではないかと思います。

そこで今回の記事では、自作の画像を用いて、派遣労働の現場がどのように変わるのかをご説明することにしました。おととい投稿した記事で用いたのもそうですが、今回の画像も私のオリジナル作品です。繰り返しになりますが、所詮はデザインの素人が作った代物に過ぎませんので、出来栄えについてはご容赦ください…。 続きを読む

消費税軽減制度…マイナンバー利用範囲の拡大

財務省が消費税の軽減税率を検討

およそ3カ月ぶりのブログ投稿です。前回の投稿からかなりの間隔が開いてしまいましたが、その理由は別の記事でお書きしましたので、さっそく本題に入らせていただきます。

財務省が検討している「日本型軽減税率制度」の全容が、各種ニュースサイトにて一斉に報じられました。この「日本型軽減税率制度」をかいつまんでご説明すると、来年10月に予定されている消費税率10%への引き上げに際し、(酒類などを除いた)食料品等の税率を8%のままで据え置く制度のことを指します。

各種ニュースサイトで報じられている内容をまとめると、以下のようになるようです。 続きを読む

パワハラ対策導入マニュアル…7つの取り組みとは

「対策導入マニュアル」が新たに追加

厚生労働省の委託事業として開設されたポータルサイト、「あかるい職場応援団」。このサイトからパワーハラスメント(以下「パワハラ」)に関する様々な情報が発信されていることは、以前のエントリーでもご紹介しました。

「あかるい職場応援団」にはダウンロードコーナーが設けられており、そこにアップロードされているパンフレットや各種様式は、パワハラへの理解促進や社内研修に活用する事ができます。 続きを読む

通知カードの受領拒否でマイナンバーは破綻する!?

twitterで広まっているつぶやきとは

最近、twitterにて、以下のようなつぶやきが拡散されているようです。

政府が一番恐れているのがマイナンバーの受け取り拒否です。 各家庭へ簡易書留で送られてくるので、不在だったら不在票がポストに入れられます。 7日以内に郵便局へ取りに行くか再配達を指定しないと、政府へ返却されます国民の過半数が拒否したら、マイナンバー、終わります。

今年10月から個人に対するマイナンバーの通知が始まる事、そしてその通知カードは簡易書留郵便で各世帯に発送される事はこのブログでも既に取り上げました。 続きを読む